鬼のお嬢
あたしと幸人の意見が、今まで合わなかったことがなかっただけに、周りは驚きを隠せなかったらしい。
『言いたいことはわかる……でも、止めても無駄だってことくらい、わかってんだろ?』
『あぁ…これ。まずは、自分の身くらい、自分で守れよ。』
幸人は、ヘルメットをあたしに投げた。
『サンキュー!幸人はそこにいろ!!』
『そう言うと、思った。早く行けよ!!笑』
あたしは幸人に渡されたヘルメットを被り、建物内へと入った。