鬼のお嬢
入り口まで来ると、男はあたしを下ろして言った。
『こっからは、この服を羽織って、腕隠して歩いて行きな↑鬼のお嬢は無敵なんだろ?』
あたしの後ろを歩き、2人で入り口を出た。
『Mi、お嬢!!!!!!!……良かった。あの、ありがとな…。』
幸人があたしから後ろに、目をうつした時には男の姿はなくなっていた。
『海は?!汗』
『男の子ならさっき、念のためにって病院に運ばれた。元気そうだったよ(笑)』