鬼のお嬢
あたしみたいな隠し事の多い子なんかより、きっと春が好きな子は良い人だろうな…♪
『大切な人がいらっしゃるんですか♪今日はスタジアムへは、いらしてるんですか?』
『はい。でも、まだ好きだって伝えられてないんです(汗)』
あたしは、スタジアムをあとにするために、出口へと向かった。
これ以上、ここにいてもツラくなるから……。
『その人のチケットの裏には!!!!!俺の背番号が書いてあるんです。』