鬼のお嬢
『全然、大丈夫じゃないじゃん(汗)』
あたしは、腕が腫れた時用にと渡されていた湿布を、春の足の甲に貼った。
『ごめんね…無理させて。あたしが声かけなかったら……』
『ありがと。声、かけてくれて!』
ベッドに座っている春が、しゃがみ込んでいるあたしの肩に手をまわして、抱きしめた。
『ちゃんと、聞こえたよ。「あたしに、見せてよ↑凄いサッカーってやつを。」って。あれで、頑張れた!』
メニュー