鬼のお嬢

『ううん……ふった…(笑)』







幸人は驚いた顔で、身をのり出した。




『な…何で?汗 水城もあいつのこと、好きだったんじゃ…。』





『好きだった…かな(笑)でもさー、好きだったらよけいに、あたしは身を引くべきじゃん↑笑 何てったって、鬼のお嬢だよ?春は自分に似合った、もっと良い子見つけなきゃだもん…(笑)』




胸がキューっと苦しくなった。



あたしは結局。

正義の味方は正義の味方でも、歩いているところは裏…だったから。





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