鬼のお嬢

まず、鬼のお嬢を見て、春はどう思うんだろう?



その鬼のお嬢が、あたしだってわかったら?






たくさんの考え事が、頭の中でグルグルと駆け巡っていた。







― クリスマスイブ。――




街を行き交う人たちは、何一つとして変わっていないはずなのに、この時期になると、なぜかカップルが急増したように感じるのは、皆も同じなのだろうか。


それを見ていると、寒いのに温かな気分になる。







『おぉ!お嬢と幸人、メリークリスマス♪』





< 196 / 538 >

この作品をシェア

pagetop