鬼のお嬢

『素直じゃないな↓』










本当に素直じゃなかった。

逢いたければ、逢えばいい。


ただ、それだけなのに…。



自分が傷付くのが、嫌だったんだ。







『行くぞ!』




あたしは足早に、街へと向かった。







―― クリスマス。―――




カップルが急増したような…と言ったが、家族連れも普段より増えている気がする。







『幸人。』





『ん?』





『今日は…休め。』





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