鬼のお嬢
『くそ…勘違いしやがって……。』
加賀美 幸人は、仕方なくお嬢に見つからないように、かげで見守っていた。
― 公園。―――
『よ!』
目の前には、火事の時に助けてくれた男が立っていた。
『あ!あんたはあん時の!誰だかわかんねぇーけど、ありがとな…。』
『いいえ(笑)これ、春ってやつからなんだけど、紗波って子にクリスマスプレゼントだ。この街の事ならわかるんだろ?渡しといてやってくれ。』