鬼のお嬢

…♪……♪…♪




あたしの携帯が鳴り、誰からか見ると、春からだった。







『出ろよ!クリスマスのお礼もまだだろ?』





『うん。』




幸人に言われ、あたしは渋々、春からの電話に出た。



渋々なんて言うと、嫌いになったみたいな言い方だけど、そうじゃない…。




どんなに頑張っても嫌いになれない自分に、制限をかけているだけだった。







『もしもし。』





『明けましておめでとう!今年もよろしくな↑』





< 207 / 538 >

この作品をシェア

pagetop