鬼のお嬢
『“ 好き ”の意味が、同じなのか違うのか……それも…まだ、わからない。幸人とはずっと一緒にいて、何でも言い合える家族みたいな存在だったし、そういうことを考えてもいなかったから。』
『そっか…。じゃあ、幸人くんも紗波も、お互いにツラいんだ↓』
皆は、お互いにツラいと言ってくれたけど、もし幸人があたしのことを本当に好きだったとしたならば、春の話をされた幸人はあたしなんかより、何倍もツラかったんじゃないか…と思う。