鬼のお嬢

あたしと春は、父の車で病院へと向かった。







春は、何と言って男を説得したのだろう…。



春が診察を受けている間、あたしは1人考えていた。







春の怪我……サッカーには支障ないだろうか…。





どのくらいの時間が過ぎていたのかはわからないが、多分とても長い時間がたった頃。

春はようやく治療を終えて、出てきた。







『手…』





『大丈夫だよ(笑)』




春の片手が、あたしの頭を撫でた。





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