鬼のお嬢
『ごめんね…あたしのせいで(涙)』
『紗波のせいじゃないよ(笑)気にすんな!それに…良かった。紗波に怪我がなくて。』
春の笑顔を見て、やっとあたしは安心した。
―― 次の日。―――
父の話によると、男は元旦の話をきいていたらしく、幸人と言う名前をきき、あたしがお嬢だと確信したらしい。
4日はかなり酔っていて、お嬢に家庭のことで相談をしに行ったはずが、邪魔をした春にカッとなりナイフを取り出したとのことだった。