鬼のお嬢
『か…勝手にしろ!待ってて後悔しても、知らねぇーからな!!幸人、行くぞ!』
『何か2人とも、わりぃーな(汗)紘史↑またな!』
この場から、早く逃げ出したかった。
いつ紗波が出てしまうかわからなかったし、春の笑顔を見てるのが、何よりツラかったから。
― 幸人ん家。――
『水城…。春ってやつ、両方に告ってきたなら、もうバラしても大丈夫なんじゃねぇーの?もしかしたら、バレてるかもしんねぇーし…水城 紗波が、お嬢だって知っても……』