鬼のお嬢


あたしたちは、夕方。

薄暗くなった道を、2人並んで歩いていた。







『あれ?あんた…えっとー…』




厳つい男たちが、春の方に向かってきた。







『知り合い…?』




あたしが春を見ると、





『あ…あぁ(笑)知り合い、知り合い↑悪いけど、ちょっとそこの喫茶店で待っててくんない?すぐ戻ってくるから。』





『あ…うん……。』




あたしは、連れられて行く春の後ろ姿を見ながら、1人喫茶店のテラスで春を待つことにした。





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