鬼のお嬢

― 港前の倉庫。――




あたしが目を開けると、男たちがあたしの隣に立っていた。







『危なかった(笑)まさか、お嬢の正体が、お嬢とは真逆な女だとは予想出来なかったからな。』





『これ、ほどけよ!』





『言っとくけどお前は、鬼のお嬢、鬼のお嬢。って言われてるけど、捕まえちまえば、ただの女なんだよ!!』




そうなのかもしれない…(笑)


だって、元々強くないし、幸人がいるから、あたしがいるだけのこと。





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