鬼のお嬢

『言ったけど…嫌いって……。』





『お嬢として言わしてもらう。重いんだよ!あたしは守ってもらう必要もない。わかるっしょ?それに…あたしの為に怪我されんのも迷……』




怪…我……?





『怪我されるのも?』





『ちょっと見せて!!』




あたしが春の手を見ると、春の手の包帯には、血が滲んでいた。







『手さー…』





『あっ…!』




春は手を背中の後ろへと隠すと、





『嫌いなんだっけ?笑』





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