鬼のお嬢

『水城。俺は…ともかく、加賀美が彼女をつくらないのは、水城がいるからだと思うぞ?』




幸人がトイレに立った隙をみて、中込が言った。







『うん…。前に友達にも言われた。』





『でも、加賀美は水城の恋……応援してるつもりなんだよ(笑)不器用だから、気付かないかもしんないけどさ。多分あいつ、水城には笑顔でいてほしいんだと思うな…。』




幸人の気持ち…わかってるつもりでいた。



でも、わかってなかった…。





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