鬼のお嬢

『中込…ありがとう。』





『いいよ(笑)水城はさー、笑顔が一番似合うんだから!笑顔でいろよ。加賀美だって、笑顔が見たいんだよ↑』





『うん。』







春に嫌われててもいい…。

春と話せなくてもいい…。

気まずくたっていい…。



ただ、春がとってくれたチケット……これを、無駄にするわけにはいかない。





無駄にしたら、あたしが後悔する気がしたから。


それに何より、行かなかったとしたら、あたしは笑顔でいられないだろうから…。





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