鬼のお嬢
『学校への持ち物は?』
『な……ないです↓』
『これを使いなさい…治療して送っていくから。大学が終わったら、また迎えにいく。これが条件だ…。本当は、その怪我では行かせられないんだからな。くれぐれも安静に!』
先生の言葉に、涙が出そうになった。
『いい…の?』
『何を言っても、聞かないだろう?君は。親御さんには言わなくていいのか?』
『ありがとう…ございます。両親には、治ってから話す。心配ばかりかけてるから…。』