鬼のお嬢

『…ごめん……。』




あたしは肩の痛みと同じくらい胸も痛んだ…。







『じゃあ…あたし、授業があるから……。バイバイ…』




教室に戻る道で、夢に会った。







『おはよう。』





『おはよぉ。』





『紗波…』





『ほら!授業始まるよ?早く↑』




あたしは夢に言って、教室へと走った。







本当は…走るのも駄目なんだけど。




心配かけたくなくて。





元気だと思ってほしくて。





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