鬼のお嬢
どうして…あたしの正体を知ってる春を、今さら突き放す必要があるの?
それすら…もうあたしには、わからなくなっていた。
― 2月14日。――
昨日、喧嘩してしまったこともあって凄く悩んだが、やっぱり行くことに決めた。
これは、あたしにとっての“ けじめ ”だから。
『ありがとう。』
『まさか自分の街以外の場所で、お嬢を復活させようとは…よくやるよ(笑)』
『復活って言っても、皆は復活だなんて思わないって(笑)』