鬼のお嬢

そして、試合が始まった。







春はきっと…この場所には、医務の先生がいると思ってるだろう。







優しすぎるんだよ…春は。


いつもあたしの心配ばかりして。







ピピーーーッ!




春は、また倒された。







『長谷!』




みんなが春を呼ぶ。







春…起き上がって。




あたしの肩はズキズキと痛み、声は出せなかった。




肩を押さえながら、あたしはただ、春を見つめることしか出来ない…。





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