鬼のお嬢

『幸人……。それより…血！』





『幸人…？血？あ…あぁ、これ……大丈夫だから。』




強がってる余裕なんてないのに、どうしても素直にはなれない。







『試合後に聞いたから…。今日のこと……。』





『なんで……誰から…？』




あたしが倒れかけると、





『急いで、車乗れよ。ﾊﾙ！』




他の選手たちが、車に乗せてくれた。







『ﾊﾙ…紗波ちゃんは、いっつも怪我してんな↓こりゃー、かなりﾔﾊﾞい怪我だろ？』