鬼のお嬢
『本当は……その時からあたしのこと…知ってたんじゃ…?』
『それは……』
『あたしが、春からチケットを貰って初めてサッカーを見に行った日……春、足を怪我してたよね…?』
『あぁ(笑)倒されて、紗波が声かけてくれたやつ↑』
『あれさー…本当にサッカーでの怪我だった……?』
『そ、そうだけど……?』
春は窓の外を見つめた。
『それに…春が手を怪我した時……どうしてあの男は、急に抵抗しなくなったの……?』