鬼のお嬢
『あぁ。お嬢が、ここからは少し離れた街に現れたって聞いた。』
『あいつ…1人で、何やってんだよ……。』
『加賀美…。』
『なぁ!中込は、水城のこと…どう思う?』
中込は少し悩んだあとに、
『どう…ってのは、どういう意味で?』
首を傾げた。
『い、色んな意味でだよ!』
『まず、水城の考えてることはわからない。ただ、昔から危なっかしいやつだったし、本当なら守ってやりたいってとこなんだけど…』