鬼のお嬢

『お前のサッカー見に行っただろ?』





『あぁ。』





『で、あいつは?お前んとこか?』





『やっぱり、連絡もしてなかったか…。彼女は、病院にいる……。』





『病…院……?俺は、“ お嬢が現れた ”って、聞いたばっかだぞ?』





『おかげで死ぬところだった…。医者に聞いたら、「目を覚ませばいつも皆の心配をして、無理ばかりしてる。次に倒れたら、もう命の保証は出来ない。」ってさ。』




長谷川 春は、ベンチに腰をおろした。





< 366 / 538 >

この作品をシェア

pagetop