鬼のお嬢

正体


― あたしの家。――




今日は、幸人があたしの家に来ていた。



あ!言うのを忘れていたけれど、幸人の家はあたしの家の隣。

幼なじみってやつだ。







『幸人…。』





『ん?ほっとけねぇーんだろ?』





『うん…。ただ……』





『ただ、鬼のお嬢が自分だってバレんのが怖いんだろ?』





『うん。』





『なら、バレなきゃ良いんだろ?笑 これ着な。いつも清楚系の水城ならこんなの着ないだろ?』





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