鬼のお嬢

『まぁ、着ないねぇ(笑)』




冬の夜にはぴったりの、黒の毛皮のロングコートだった。



あたしは、髪型もいつもとは変えた。





『じゃあ、行きますか。』





『あぁ(笑)やっと、もとの水城だ!』





『それは、どーも(笑)』







―― 倉庫裏。―――




20時少し前。





『まだみたいだな。』





『うん。』





『ホント、久しぶりだ(笑)水城を守るのは。』





『うん(笑)』





< 38 / 538 >

この作品をシェア

pagetop