鬼のお嬢
『それ……大丈夫?』
男の子が、腕を吊っているのが見える。
『紗…波…?』
『見せて…。』
起き上がると、体に凄い痛みが走った。
『起き上がらなくていいから。紗波…。』
“ 大丈夫だよ!!笑 俺は、よく怪我してる。慣れてるし、こんくらいは問題ない↑ ”
どこかで聞いたことのある言葉が、頭の中を過(ヨギ)った。
『よく怪我してて…慣れてるから……大丈夫…なの?』
『その言葉…!俺のこと覚えて……』