鬼のお嬢
『幸人。やめろって!水城は悪くないだろ?』
『ごめんなさい…。』
あたしが悪い…。
好きな人がいたなんて…その人のことすら思い出せないなんて……最低だ…。
『わりぃ…責めるつもりじゃなかったんだ……。水城。お前が大切に想ってた人は…春だ。いや…お前“ を ”かもしれない。あいつはサッカーをやってる。』
『春…が、あたしの…。』
『あぁ。』
春がサッカーをやっていて、春があたしの両想いの相手…。