鬼のお嬢


『水城…思い出してほしい。やっぱり、心から笑っててほしいんだ。それを…皆が望んでる。』





『でも…思い出さなくていいことまで思い出すのは……嫌…。』





『それでも!全部思い出さなくちゃ…。全部思い出して、元の水城に戻らなくちゃ。』





『幸人…。』







ガラガラ。







そこに、春が入ってきた。







『俺が呼んだんだ。俺は、外にいるから…。』





『幸人、俺……。』





『お前なら、大丈夫だよ!』





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