鬼のお嬢

そう言い残し、幸人は部屋を出ていった。







『春が…ストラップをくれたの?』





『あぁ。』





『サッカー…やってる?』





『やってるよ。』





『あたしとは…両想い……だった?』





『わからない…。』




幸人は両想いだって、言ってたのに。







『あたしは…どんな子だった……?』





『優しくて、でも、強くて、正義感のある子…かな。紗波は、とにかく無茶することが多かった。』





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