鬼のお嬢
この時、既に俺は、紗波がお嬢だと知っていた。
でも、戸惑っている紗波を見て、きっと知られたくないだろうと考え、否定し、男の方へと歩いた。
『春!!!!!その人は、あたしに用があるみたい…勘違いだったとしても……だから、春はこの部屋を出て?』
『悪いけど、俺は紗波を置いて出てくことは出来ない。』
『何で…?』
『俺は、男だから。俺の知らない男と2人きりにはしたくない。それが、紗波の知らない人なら、よけいにね↑』