鬼のお嬢

『あ…あぁ!ここにいたか、水城。春も一緒か↑また逃げようとしたんだってな!!』




俺は…笑えているだろうか…。





『ごめん…。心配かけて……。』





『いいよ…。いつものことだろ?水城が心配かけんのは↑さっさと病室戻んぞ!』







―― 病室。―――




病室に戻ったあたしたち3人は、どことなくぎこちなかった。







あの時…。

幸人は見ていたのだろうか。


そして、見ていたならば、幸人はどう思ったのだろうか。





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