鬼のお嬢

―― 家。―――




『ただいま。』





『紗波?!また病院を?』





『お父さん。先生に送ってもらったの。それより…何で病院に来なかったの?』





『お母さんだよ。お母さんが行かない方がいいって。』





『お母さん…が?』





『紗波のやりたいようにやらせたいって。それが紗波にとって、どんなことになるとしてもって。』




心配性だったお母さんが、そんな風に言うとは思わなかった。





『ごめんなさい↓』





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