鬼のお嬢
幸人には…誰かいるだろう……。
あたしもずっと前は、そう思ってた。
でも幸人はその時、いないと否定した。
『それは……』
『水城を、困らせんじゃねぇーよ…(汗)それに……わりぃーけど、俺にも誰もいねぇーよ。』
幸人は頭をかきながら、気まずそうに出てきた。
『困らせるつもりじゃなかった。でも、幸人には笑顔にしてくれる子くらいできるだろ?ハルには、さーちゃんじゃなきゃダメなんだ。』
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