鬼のお嬢

『水城……明日、さー…病院に行くって約束しちまったから、一緒に春に会いに行こうぜ!』





『う…うん。』





あたしたちは家へと戻り、あたしは部屋で1人、幸人と春について考えていた。










次の日。




幸人が来るよりも先に、家を出て病院へと向かった。







―― 病院。―――




トントン。





『春…入るよ。』




あたしは、傷だらけの顔で笑顔を見せてくれる春のベッドに腰かけた。





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