鬼のお嬢

『何で今日はここ?笑』





『なんとなく。』





『何で、幸人と来なかった?』





『その前に、話したいことがあって。』




背中に春を感じながら、あたしはドアを見つめていた。







『あたしの友達にね、春みたいに小さい頃に両親をなくした子がいたの…。その人は、今はもう、どこにいるのか、何をしているのかわからない。』





『その友達って…両親は何で?』





『2人とも、自殺しちゃったんだ…。』





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