鬼のお嬢

その後、あたしは父からかかってきた電話にでるために一度、病室を出た。







『もしもし?』





『紗波か。中込くんが来てるよ。紗波に話したいことがあるって。あ!幸人には内緒にしてほしいそうだ。』





『あたしに?何だろう?わかった。今すぐ帰るから、部屋で待っててもらって↑』




中込…何の用だろう?


幸人にも話せない話なんて。







『春、幸人。あたし、先に帰るよ!』





『水城?急に、何で?』





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