鬼のお嬢

富谷が、こんなに近くにいたなんて…。


ずっと、あたしを守ってくれてたなんて……。







『会いたくないわけないだろ？紗波たちといた思い出は、大切な思い出だったんだから。……俺は、ﾔｸｻﾞが壊滅したってきいた時に、紗波がやったことを知った……。それからしばらくして、新聞やﾃﾚﾋﾞでお嬢の存在を知って、紗波がお嬢になったこともわかった。紗波の人生を、俺が変えちゃったのかもしれない…って思ったんだ。お嬢になったからには、危険もたくさんある……女なのに…って。』