鬼のお嬢
『だから…闇の男になって、悪いやつを減らすつもりだったの?』
『守りたかったんだ…今度は俺が。あの時は、紗波の行動に救われたから……。』
『春……の…バカ…』
あたしは春に抱きついた。
『ずっと……心配してたんだから…。あのことのせいで、生活が変わって、苦労してるんじゃないかって……。もう、笑えなくなってたら、どうしようって…。』
春もあたしを抱きしめ返した。
『ありがとう…でも、このとおり、富谷 春は幸せだ。』