鬼のお嬢
第3章:この街
熊沢組
―― 刑務所。―――
『面会の方が来てますが、会われますか?』
『はい。』
壊滅した組の元組長の所に、ある日突然の面会者がきた。
『熊沢!』
熊沢組の組長で、壊滅した組の元組長とは、幼なじみだった。
『壊滅してから、4年がたったがあの時、何があった?』
『新聞に載っていた通りだ。』
『たかが小学生の少女に、お前ら程の組が壊滅させられたっていうのか?』
あの頃。
一番の組は壊滅した組だった。