鬼のお嬢

慶が帰ったあと、




『なぁ、お嬢。』




幸人が、前を歩いているあたしを、引き留めた。







『あたしらも、帰んぞ!』





『明日さ、俺と…どっか行かない?』





『商店街?中込んとこ?』





『そういうんじゃなくてさ!俺……一応、デートに誘ってんだけど…(笑)』





『っんで、外で誘ってんだよ〃〃 家ででも良いだろ?!』




よく考えてみると…幸人とは、家族同士以外には、2人で出かけることはまず、なかった。





< 516 / 538 >

この作品をシェア

pagetop