鬼のお嬢
慶が帰ったあと、
『なぁ、お嬢。』
幸人が、前を歩いているあたしを、引き留めた。
『あたしらも、帰んぞ!』
『明日さ、俺と…どっか行かない?』
『商店街?中込んとこ?』
『そういうんじゃなくてさ!俺……一応、デートに誘ってんだけど…(笑)』
『っんで、外で誘ってんだよ〃〃 家ででも良いだろ?!』
よく考えてみると…幸人とは、家族同士以外には、2人で出かけることはまず、なかった。
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