鬼のお嬢

映画を見ながら、隣にいる幸人を眺めていた。




いつかは、どちらかを選ばなくちゃいけない。


もしかすると、どちらも…という決断をしなきゃいけないかもしれない。





幸人と春も、その時のことを考えたりするのかな?










幸人はあたしが見ていることに気付くと、あたしの手を握り、外へと連れ出した。







『どうした…?』





『ううん…(笑)』





『水城。不安なのか?』




正直言えば、凄く不安……。





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