鬼のお嬢
―― 2月。―――
あたしと幸人は年明け初めて、あの商店街のわきの公園へと向かった。
『何…これ…。』
あたしたちが見た商店街は、最初に見た元気な商店街とは違っていた。
『あら。いつもの子たち…。こんな商店街になっちゃって、ごめんね↓お金が払えない人たちは出て行っちゃったんだよ。あとは、お金を払ってる人たちと反対してる蕎麦屋の富谷さんしかいないんだ↓ただ…』
それ以上、豆腐屋さんのおばさんは何も言わなかった。