僕の天使



―――キーンコーンカーン…



休み時間になると

転校生で可愛いという事もあり

他クラスの奴らや先輩や後輩などが

教室の前に沢山来ていた。



アマヅカの机を囲むようにして

クラスの奴らが集まる。



「ねぇねぇ!アマヅカさんは何処から引っ越してきたのー?」

「兄弟とかいるの?」

「血液型は何型?」



―――……



アマヅカは質問責めにあっていた。



「彼氏とかいるの?」


俺は無意識に耳を傾けていた。



「いないよ。去年の11月に別れちゃったんだ」


そう言いながら笑ったアマヅカの顔が

俺には少し切なく見えた。



< 12 / 21 >

この作品をシェア

pagetop