僕の天使
―――キーンコーンカーン…
休み時間になると
転校生で可愛いという事もあり
他クラスの奴らや先輩や後輩などが
教室の前に沢山来ていた。
アマヅカの机を囲むようにして
クラスの奴らが集まる。
「ねぇねぇ!アマヅカさんは何処から引っ越してきたのー?」
「兄弟とかいるの?」
「血液型は何型?」
―――……
アマヅカは質問責めにあっていた。
「彼氏とかいるの?」
俺は無意識に耳を傾けていた。
「いないよ。去年の11月に別れちゃったんだ」
そう言いながら笑ったアマヅカの顔が
俺には少し切なく見えた。