僕の天使
視 線
―――放課後
「マイちゃん、今日一緒に帰ろうよ!」
(もう友達出来たんだ。………って何そんな事気にしてんだ俺!)
「カエデー!帰るよー!」
カホが俺の前に立つ。
『うるせーな!お前は犬かっ!』
「はぁ?犬って何よ(笑)」
カホが馬鹿にした口調で言う。
『お前はいっつも俺の周りをちょろちょろすっから、犬みたいだっつったんだよ!』
「いいじゃん!犬なら可愛いじゃん♪」
(………ん?)
ふと視線を感じた。
(今アマヅカ、俺の事見てた?―――んな訳ねーか)
アマヅカの事が気になったが
カホがうるさいので教室を出た。