僕の天使
『ゎっ!』
―――ザパーン
アマヅカに気を取られて
ボードから落ちてしまった。
ボードを手繰り寄せ
浜辺へ上がる。
『ぁ、アマヅカさん…よくここに来るの?』
「ぇ?」
(馬鹿か!転校生なのによく来る訳ねーだろ!)
自分で言った事に対しつっこむ。
「ふふっ、今日が初めて!キタガワ君はよく来るの?」
『ぁ、あぁ。サーフィンが彼女みたいなもんだからさ』
(俺の名前、知ってたんだ…)
「そうなんだ。たまたま通り掛かったら、サーフィンやってる姿が見えて、思わず見とれちゃってたんだ」
『そうなんだ!俺なんてまだまだだけどさ』