天国で会おうね
眠る時もチビクロは私の側にいてくれたし、私を何時も見守ってくれているかのようでした。
私とチビクロはそんな風に何時も一緒でした。
ところが、チビクロが我が家にやって来た三年目の寒い冬の日に、チビクロの姿が突然見当たらなくなりました。
それまでにも何回か家をあけた事があったので、最初の内はそれ程心配をしてはいませんでした。
でも、二日経っても三日経ってもチビクロは家に帰って来ませんでした。
嫌な胸騒ぎを感じた私は、いてもたってもいられなくなり、近所中を探し回りました。
「猫探しています」のポスターを作り、あちこちに貼り情報提供を待ちましたが、何の連絡もないまま一ヶ月経っても三ヶ月経ってもチビクロは戻って来ませんでした。
チビクロがいなくなった私の胸にはぽっかりと大きな穴があいたようでした。