ミルクティー
それから私達はプリンを食べた。
もちろん海斗が淹れてくれたミルクティーを飲みながら。

「そういえばなんで昨日、遅かったって分かったの?」

さっきから思っていた。
だって昨日は海斗は家に居なかったはずなのに。

「海斗、昨日は家に居なかったよね?」

「昨日、帰ってきたのは1時回っていたかな…
カーテンを閉めようとしたらまだ雛那ちゃんの部屋のカーテンは開いていたからまだ起きているんだなぁ〜って思った」

「1時ね…」

その時間は私はプリンをまだ作っていた。

「早寝早起き、ちゃんとしようね」

「はい…」


海斗に言われるとなぜか聞いてしまう私がいる。
苦手な朝でも挑戦しようとする私がいる。


「今日はこれで帰ってゆっくり休みな、勉強はまた今度にしようか」

「いつ?
いつだったら大丈夫?」

「う〜ん…
明日はなんか陸が来るから明後日かな…
あいつは明日は泊まっていくらしいから。
陸が帰ったら連絡するよ」

「陸が泊まるんでしょ?
大丈夫?」

「俺の体はそんなに弱くないから大丈夫」

「本当?」

「心配、してくれるんだね。
ありがとう」

頭を撫でてくれる。
頭撫でられるのって結構好き。
落ち着く。

「えへへ///」

「ん?どうした?」

「なんでもない」


口元が緩む。
ちょっと具合悪くなってよかったかな。


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